心療内科への転職はあまり忙しくないような状況を想像して検討される医師もおられるかもしれませんが、目には見えない忙しさがあるのが現状です
心療内科へ転職を考えている医師は、公私の区別を明確に出来るようにしておかないと患者さんに振り回されてしまうこともあります。心療内科に来られる方は依存傾向が強い方が多いので、何とかしてもらおうと一生懸命になって気持ちを自分の方に向かせようとします。メールが大量に送られてくることがほとんどで、診療時間外に対応しておられる医師もおられるかもしれませんが、診療時間外のメールには一切かかわらないと言う医師もいます。
患者さんにしてみれば苦しい状況を何とかしてもらいたと思う訳ですが、医師個人にも限界はあります。心療内科の分野に初めての転職を検討しておられる医師は、チームワーク体制がしっかりと整って患者さんの状況が皆で共有出来ているようなクリニックを検討してみるといいかもしれません。
産業医の資格を持っておられる方は、転職先の医療機関の意向に沿った勤務が計画される場合もあります。反対に産業医の資格を求められる場合もあるので、転職を考える前に確認をとっておく必要があります。都市部の心療内科であれば、土日も開院しているクリニックがあるので、平日勤務を考えている方は時間確認も大切です。
心療内科の分野ではソーシャルワーカーや臨床心理士、場合によっては公的な機関とやり取りを行う場合もあります。人とのコミュニケーションが非常に大切になってきますので、あまり忙しくないだろうと思われている医師の方は意外な側面に遭遇することも予想されます。感情によって自分も突き動かされることがないように公私の区別をきちんとつけて職場に向かう必要があります。クリニックが得意とする疾患がある場合もあるので、ご自分が専門に行っていきたいと言う専門分野がある方には非常にやりがいのある転職先と言えるでしょう。