心臓血管外科へ転職を考えている医師の方は、自分が何故この科目に転職を考えているのか、明確にしておく必要があります。
医師として高い志を有することは勿論ですが、心臓血管外科で医師として処置を行う場合は他科の医師との連携が非常に大切になります。医療機関で執刀を行う場合には麻酔科の医師や他の診療科目の先生と密な確認が必要とされます。多方面に渡る配慮が必要になるため、心臓血管外科医として医師を迎える医療機関側も技術の面は勿論、コミュニケーションがきちんととれるか、管理能力があるかどうかと言った面を重要視しています。
心臓血管外科での募集は非常に少なく、募集を行っている地域も都市部であることが多いため常時求人があるとは言えない状況です。外科医として転職を考えている方は都市部の方で下肢静脈瘤の手術を積極的に行っているクリニックや一般的な外科医として場所を問わないかたちで医療機関を探しておられる医師もいます。
外科領域の募集は内科領域よりも少ない事はいえますが、都市部で新たな医療機関が設けられた時には、それなりの臨床経験がある外科医の方が優遇されます。外科の分野は高い技術を必要とし、すぐに即戦力として勤務に入れるかどうか問われるからです。心臓血管外科を第一希望に考えている医師の方は時間がかかってしまうことも頭に入れて転職計画を立てていく必要があります。
実際に心臓血管外科医として勤めるようになると、常勤医師として大きな医療機関に席を置くようなかたちになります。すでにある大学病院や総合病院では専門医として勤めている医師が多く、それらを狙うようなかたちは難しいかもしれませんが、転職先が新設の医療機関であれば実績を積み重ねていくことは可能と言えます。外科医としての転職は穏やかな道のりは待っていないかもしれません。外科医として診療を行いながら早めに行動することと情報取集能力を高めておくことが必要であると言えます。