医師が病院以外の異業種へ転職するという話は、最近ではそう珍しくない話になっているようです。
一般的な医師のイメージは給料が高く自由な生活を謳歌しているようなイメージですが、一般的な勤務医はそのイメージとは裏腹に拘束時間も長く過酷な状況に置かれている医師がほとんどのようです。
医師の中にも異業種へ転職している方がいますが、そのような方たちは医師と並行して行っていたことが本職になっていった場合も多いようです。趣味で株を行っていた方がトレーダーとして籍を移した方もいるようですが、医師の臨床経験を活かして研究の分野に一企業人として転職される方もいます。医師であった経験が優遇されるのはメディカルドクターという職業で、製薬の開発に携わる研究を行います。この転職先は外資系で積極的な採用を行っていることが多く、論文を書いたり研究をメインに行いたい医師にとっては自分の望む環境へ籍を移せることになります。
医師の免許を持ちながら多方面で活躍しておられる方もいます。医師免許を取得したから必ず医師にならなくてはけない、と言うものではないので職業選択の自由で医師以外で活躍することに問題はありません。作家の故・渡辺淳一さんは医師でありながら執筆業にシフトしていきました。他にも医師免許を持ちながら文筆業を行っている方は沢山おり、一生を医師として過ごさなくてはいけない、と言うことはありません。
医師が病院以外に転職を考えた時は、自分は何をやりたいか、と言う志望動機によって変わっていきます。職業によっては医師の免許を必要とするものもありますので、医師免許を活かすのも無効にするのも個人の判断に委ねられています。医師も職業選択の自由がある職業なので、医師から興味のある職業に転職して、再び医療機関に復帰することも可能です。異業種の人たちと交流を持つと新たな選択肢が生まれることもあるので、医療業界から離れてみるのもいい経験になるでしょう。