医師の転職の志望動機はあらかじめ明確にしておく必要があります。それは転職先の医療機関によって求められるものが異なってくるからです。
都市部であれば専門性の高い科目で募集が集中することは想像できますが、地方の医療機関では包括的な動きも求められる場合があります。都市部で勤務していた医師が何らかの事情で地方へ行かなくてはいけなくなってしまった時、今までとの違い戸惑いを感じられる医師も少なくはないようです。地方であれば医療機関も限られていることもあり、様々な診療科目に対応しなくてはいけない場合があります。そういう状況を望まれる臨床経験の長い医師であれば特に支障がないのかもしれませんが、そういう事態を予想していなかった医師は理想と現実の違いに悩んでしまうこともあるでしょう。自分が特定の科目のエキスパートになりたいと思った時は、都市部から選択していく方が効率的な場合もあるのです。
志望動機の中に、今よりも年収の高いところへ転職したいと考えておられる医師もいるかもしれませんが、それは意欲向上にもつながるのでいいことと言えるでしょう。しかし、高い給料が支払われるということはそれなりの対価が求められていることになりますので、何らかに付随したかたちで年収のアップを頭に入れておいた方がいいのかもしれません。
以上のように転職の志望動機をしっかりとさせておくことは重要なのですが、きちんと相手にそれを伝える努力も必要です。未知の科目へ転職したいと考えた時には尚更で、自分の高い志が伝われば採用の道はぐっと近くなるでしょう。志望動機が曖昧であれば、採用する医療機関も即戦力として一緒に対応が出来るのかどうか、不安と言う気持ちが先行してしまいます。自分の気持ちを表現するのが苦手、という医師の方は医師の転職を支援してくれる専門のコンサルタントに相談を行ってみるといいでしょう。理想の転職先が見つかるようバックアップを行ってくれるので、先ずはコンサルタントと一緒に志望動機の明確化を図るのが一番です。