医師の方は何でもパーフェクトなので、うつの人なんかいるはずがないと思っている方もいるかも知れませんが、現状は少々異なるようです。医師と言う職業は私たちが考えている以上に過酷な職業です。
うつは気持ちの弱い人がかかりやすいと思っているかもしれませんが、どんな人でも罹患してしまう恐れのある病です。医師は学識も高く高給取りの印象が非常に強いですが、それはその医師と言う職業に対して見合った金額とも言えます。それでも「自分の病気はあのお医者さんは治せなかったわ!高いお金も払ったのに!」と思われる方もいるかもしれませんが、医療機関に対して過剰な不満を抱く方はこのような依存感が強い方に多く、医師はそのような人に対して文句を言うこともなく診察を受け入れています。
そもそも医師と言う立場は、病気になった人が抱え込みきれない状況に対して一番よいと思われる処置を行うために存在している職業で、病気にかかったことも医師任せにしてしまうことは間違いなのです。何でも都合の悪い事は相手のせいにしてしまえば楽ですが、症状があらわれる原因を作ってしまった自分はどうしたら良くなるか自分を見つめ直す必要もあるのです。
何でも「あなたのせい」と言われ続けた状況を想像してみてください。自分は相手のために最善を尽くしたとしてもそのような受け止め方しかしてもらえなかったら、気持ちの持って行きようがありません。お医者さんだって人間なのです。うつにかかってしまうことも十分に考えられるのです。
医師が転職を考える時は人間関係が筆頭に挙がってくることもあります。社会の一員として生きていくためには、人との関わりを排除することができません。医師の方でも勤務環境に不安がある方は、自分の望む勤務形態を優先するのも悪くない話なので、ご自分が望んでいるものは何なのか明確にしておく必要があります。自分の心身状態に不安を感じた時は無理をしないことが大切です。