臨床開発に転職をお考えの医師の方は、一般の医療機関とは募集の傾向が異なります。メディカルドクターとして医師の募集を行っている会社は外資系が多く、臨床経験が問われることは勿論ですが、会社内の人たちと意見交換を行ったり良好な関係を築けるかどうか、と言ったことも選考の際には重要視されます。臨床開発への転職は一企業人としての素質も求められることになるのです。
臨床経験は企業や専門領域によって異なりますが、最低でも5年以上を必須としているところが多く、英語力も高いことが望まれます。具合的にTOEIC800などとしている企業もありますが、英語に自信のない医師のためにバックアップ体制を敷いている企業もあるので、英語に関する項目は事前に確認を行っておく必要があります。論文執筆の経験も問われ、英語の口述と筆記に問題がない医師であれば積極的に転職先を選んでいくことも可能です。
一企業人として社外の人たちと友好的に関わっていけるがどうか問われることもありますが、社内の人間とチームとして動いていくことが出来るかどうか見極めを行われることがあります。友好的な人間関係は臨床開発に転職する医師に重要視されると言ってもいいかもしれません。
いくつかの条件はあらかじめ設けられていますが、勤務形態は一般の社会人と同じで週5日性の日中の勤務になることがほとんどです。外資系であればフレックスタイム制を導入しているところもありますので、医療機関での業態とは異なります。
臨床開発へ転職をされる際には日本の医師免許が必須条件になっていますが、企業によっては専門医の経験が優遇される場合もあります。外資系では英語力は勿論ですが、留学経験があれば尚良しとするところもあります。臨床開発への転職は、見方を変えると医療と幅広く関われる職場でもあるので、今までの臨床経験を十分に活かせる分野です。しっかりとした臨床経験がおありで、臨床とは異なった医療分野で活躍したい医師の方には向いています。
